2008年8月 7日

胸の縦斑

キビタキ幼鳥には淡褐色の斑点があることが知られていますが、独り立ちして1ヶ月もするとこの斑点がだんだん消えていきます。消え具合がよくわかる写真を撮影することができたので紹介します。

1枚目の写真は巣立ちしたもののまだ独り立ちしていないキビタキ幼鳥。胸の濃い縦斑が特徴です。腹部へいくにつれ縦の斑点が薄くなっていきます。この時期はどちらかというと藪の中やよくて藪に近い枝に出てくるぐらいなので、撮影するのもなかなか大変です。ただキビタキ幼鳥自体は数も多く観察するだけなら、根気よく探せば見つかると思います。雌が目立つところで大騒ぎをはじめたときには、必ず近くに幼鳥が潜んでいます。
IMG_7868.JPG
2枚目は独り立ちして、シジュウカラ、コゲラ、メジロの混群に混じっていたキビタキ幼鳥を撮影。先月アップした「移動幼稚園」の記事でも書きましたが、8月は幼鳥同士で混群を作る傾向があるようなので、シジュウカラの幼鳥を見かけたら要注意。このキビタキ幼鳥もそんな混群の一員でした。

さてこの幼鳥、まだまだ斑点は残るもののすっかり喉から腹部の縦斑がなくなっています。喉は薄い褐色、腹は白に黄色がほんのり混じってきています。このまま喉はオレンジ色に胸は黄色に変わっていきそうです。

IMG_7960.JPG

2008年8月 6日

ウグイス色

ウグイス色というと和菓子の影響か若草色をイメージすることが多いようですが、本来は灰色がかった緑褐色なんだそうです。つまりウグイス色はウグイスの色ということ。当然といえば当然ですが、誤解されているのも仕方ないかもしれません。藪に隠れていてなかなか姿を見せないウグイスよりウグイスの名前がついた和菓子やパンの緑のほうが記憶に鮮明にのこりますからね。味覚と視覚の相乗効果でウグイス色=若草色が定着してしまったようです。

じゃあ、ウグイスのほうが若草色になってくれればウグイス色問題(?)は解決するだろうということで、見つけてきました若草色のウグイス。このウグイスの胸とおなかはどう見ても若草色。いわば今風ウグイス色のウグイスというわけです。

実はこのウグイスは幼鳥なんです。ウグイス成鳥の胸や腹は汚白色をしていますが幼鳥のうちは黄緑色だったり緑褐色だったりします。個体差や成長の程度、光の当たり具合などによって緑の出具合が変わってくるので、今風ウグイス色を撮影できたのはラッキーだったかもしれません。

IMG_7783.JPG

(注)ウグイス幼鳥ということで文を書きましたが、なにぶん幼鳥なので間違っている可能性もあります。判断の根拠は親と同様の笹鳴きが聞こえたこと、ムシクイ系は下面が白っぽい個体が多いこと、眉斑が目立たないことなどです。

2008年7月28日

移動幼稚園

 冬にカラ類を中心にした混群をよく見かけます。シジュウカラにコゲラ、メジロ、エナガなどがひとつの群れをつくり公園にやってくると急ににぎやかになります。種類が違うとけんかしそうなものですが、みんなけんか別れすることなく集団で移動していきます。なんでも集団でいるほうが安全でしかもえさのとり方が違っているから一緒にいるんだとか。

 そんな秋、冬によく見かける混群ですが夏にも小鳥の群れを見ることができます。森の中で場所を決めてじっといると、小鳥たちがわーっときてにぎやかになったと思ったらまた静かになる。しばらくすると、またにぎやかになるの繰り返し。どう考えても小鳥たちは集団で移動しているみたい。混群といっていいと思います。

さらに構成メンバーがとてもかわいらしいのです。ようやく独り立ちした(雛にちかい)若鳥のが中心。まるで移動幼稚園状態。

IMG_7398.JPG

トップバッターはゴジュウカラ。ぼざぼさの羽毛が初々しいです。

IMG_7443.JPG

これはキビタキ。コサメビタキなどとの違いはくちばしがピンクなこと。

IMG_7455.JPG

シジュウカラ。混群といえばシジュウカラですが今回は数は少なめ。

IMG_7451.JPG
一番多かったのがコサメビタキ。三角のくちばしがかわいいですね。そのほかオオルリ雌、ムシクイ(種類不明)も群れに混じっていました。

夏になると小鳥も見つけるのも大変になりますが、ぜひ初々しい群れを探してみてください。この小鳥の移動幼稚園は(雛にちかい)若鳥がほとんどなのでかなりにぎやかです

2008年7月23日

サンコウチョウの尾羽

サンコウチョウと言えばあのながーい尾羽ですが,今回はあえてあまり立派じゃない尾羽の紹介を。ます1枚目は若いサンコウチョウ(第1回夏羽...去年生まれた鳥が初めて夏を迎えたときの羽という意味)全体に茶色美がかっていて,あまり美しくありません。さらに自慢の尾羽のはずがかなり短いのです。すり切れて短くなったのかとも思われますが,そもそも若鳥は長さも控えめなんだそうです(初々しいですね)。若鳥が茶色かったりするのは,すでに縄張りをもつ雄に攻撃されないようにという説があるそうですが,この若鳥は元気にさえずっていたので尾羽の立派な雄に追いかけられていました。私は「尾羽の立派な雄に負けるな!」とつい尾羽の短い方を応援するのでした。
IMG_6360.jpg

もう一枚は,自慢の尾羽が1本抜けてしまった雄の写真。雌を引きつけるため,あるいは他の雄に自分の立派さを誇示するための長い尾羽も越冬地に向かう頃には抜け落ちてしまいます。この雄は繁殖が終わったのか,すでに1本が抜けています。1本だけになった尾羽は今ひとつバランスが悪く格好がよくありませんが,7月下旬ともなるともはや,外見は関係ないのでしょうね。まあそれでも,縄張りを守るため他の雄を追いかけ回していましたから,きつい性格は一緒のようです。


IMG_7224.JPG

2008年7月21日

オオルリ雌のさえずり

 3年前,オオルリ雌のさえずりを聞いて以来,再び同じオオルリ雌のさえずりを聞くことができました。3年前の時は湯ノ倉温泉から世界谷地方面に抜ける登山ルートの途中での出会いだったのですが,現在は岩手宮城内陸地震のため湯ノ倉温泉は水没。登山ルートは崖崩れで通行不能になっています。国土地理院で公開している航空写真をみると3年前オオルリ雌がさえずっていた沢沿いの急坂は土砂崩れのため跡形もありません。地震は6月20日でしたから巣立ち前のヒナも犠牲になった可能性も高いと思います。
 こんなに一生懸命,ヒナを守ろうとしている親鳥ですから,地震で巣が埋まってしまったとしたら,さぞかし無念のことと思います。人的な被害に比べればごく小さいことなのでしょうけれど...。
IMG_7002.JPG

IMG_6982.JPG

2008年7月20日

ハチゴロー

 新しい機材を導入しました。今回仲間入りしたのはEF800mm f/5.6 IS。最近発売になったレンズです。本当はEF600mm F4 IS(私は"憧れのロクヨン"と呼んでおりました) と1D3Mark3 を購入しようと考えていたのですが,以前,EF400mm F2.8(初期型は6kgもあるんです)で腰を痛めたことのある私には,重さがネック。もちろんEF500mm F4 ISでもいいのですが,そうするとEF500mm F4.5の出番がなくなります(売ればいいのかもしれないけど、愛着があるし...)。

 あれこれ1年も悩んでいるうちにEF800mm F5.6 ISが発売になりました。一番の注目点は重さです4.5Kgならなんとか担げるかも...。しかも4段分のISがついているなら三脚も軽いものでいいだろうし...。欠点は2つ。馬鹿高い値段とFが5.6と暗いこと。値段はカメラをあきらめてレンズのみ更新すればなんとかなるだろうし,20年使うことを思えば1年あたりの価格は意外に安いかも(自分を納得させるためのわり算ですねえ)。暗いのはこれからのカメラの高感度特性に期待することにします。とはいってもデジスコのアダプターでさえ自作ですまそうという貧乏人の私にはカメラ(40D)をいつ更新できるかの見通しはF5.6以上に暗いものです。

 さっそく40Dとレンズを担いでいつものフィールドへ。このフィールドは昼なお暗い森でF5.6のレンズには厳しい場所なのですが,贅沢はいえません。条件は感度がISO800で1/50~1/250。ISO400なら1/25~1/125。一通り撮影した結果、だいたい1/50まではブレなしで撮影できることがわかりました。それ以下だと最新のISでもちょっと苦しそうで、手ぶれ写真が多くなります。もっとも三脚が1.5kg程の軽量カーボン(1脚代わり)と800g弱の自由雲台という超プアな足回りなので、ここを強化すれば1/25までは何とかなりそうな雰囲気。でも1/50までいけるのならこのままの足回りでもいいような気もしてます。スローシャッターは被写体ぶれすることが多いし、足回りを強化すると、その分自分の腰に負担がかかりますから。

IMG_6767.JPG
Canon EOS 40D,1/100 秒,F5.6,-2/3,ISO感度800,EF800mm f/5.6L IS USM
写真は等倍に切り出したものなので、上半身しか入りませんでした。
ISO感度800なので、ノイズが多めですが、なかなかよく解像しているように思えます。
初日でレンズの扱いに慣れていないことと、貧弱な足回りを考えれば上出来でしょうか。

2008年6月29日

気になる巣穴?

森の奥からヤマガラ親子登場。
「ねえ、父ちゃん。なに穴のぞいてるの?」
「それはね、次の巣穴探しだよ。」
「えっ、ボクまだ独り立ちしてないのに~。」
「立派な巣穴を探さないともてないんだよ。」
「父ちゃん、そんなこといってるから母ちゃんがいなくなったんだよ」
「・・・・・」
「早く、母ちゃんさがそうよ」
ヤマガラ親子、どこかへ飛び去る。

IMG_6579.jpg

親子ツーショットシリーズも第3弾(?)。今回はヤマガラ親子の登場です。
野鳥撮影は使っている機材の関係か被写体深度が結構シビアでなかなか両方にピントが合いません。今回はたまたま同じ木の幹に止まっているのでなんとかOKでした。

さてこのヤマガラ親子ですが、親のほう(雄雌はわかりません)が幹に開いた穴を気にしていす。奥のほうまで覗き込むような感じ。はじめはえさでも探しているのかと思いましたが、今の季節わざわざ穴の中を覗き込まなくても、ほかにたくさんいるはず。そもそもえさを採っているようでもありません。ということで、上記の会話を想像してみたわけです。ヤマガラは年に2回繁殖することもあるようですし...。でも実際のところは、なんだったのでしょう。